このサイトは、リンパ浮腫で悩んでいる患者さん向けに、リンパ浮腫の診療・手術を専門とする形成外科医が作成しています。医学的エビデンス、年間約150件の手術および保存療法の診療経験に基づいています。 

手術すべきひと/しない方がいい人

 

リンパ浮腫の治療において、「手術をするべきかどうか」は多くの方が悩まれるポイントです。
しかし実際には、すべての方に手術が必要なわけではありません。
適切な診断と治療の組み立てによって、手術を行わずに改善するケースもあります。

手術を検討することが多い方

以下のような場合には、手術を検討します。

  • 保存療法を行っても改善が不十分
  • リンパ管の流れが保たれている(機能が残っている)
  • 蜂窩織炎が頻繁に起こっている
  • 陰部などにリンパ小疱がある
このようなケースでは、LVA(リンパ管静脈吻合術)によってリンパの流れを改善できる可能性があります。

手術を慎重に考えるべき方

一方で、以下のような場合には、手術だけでの改善が難しいことがあります。

  • リンパ管の機能低下が強い
  • むくみより脂肪沈着がメインの方
  • 圧迫療法やセルフケアを十分に行えていない
  • 体重が増えている
このような場合、まずは保存療法の見直しや強化の方が重要になります。

■ 「手術すれば良くなる」とは限りません

リンパ浮腫の治療では、
手術をすれば必ず改善するというものではありません。

適切な診断と保存療法が行われていない状態で手術を行っても、十分な効果が得られないことがあります。
それは、とても「もったいない」ことです。

■ 大切なのは順番です

重要なのは、この流れを適切に組み立てることです。

診断
保存療法
手術

この順番を守ることで、より安定した治療効果が期待できます。

■ 当院での考え方

当院では、リンパシンチグラフィやリンパ管エコーを用いてリンパ管の状態を評価し、患者さんごとの状態に応じて判断しています。

  • 手術を行うべきか
  • まず保存療法を優先すべきか

すべての方に手術をすすめるのではなく、
その方にとって最適な治療を選択することを大切にしています。

■ このような方はご相談ください

  • 手術を勧められて迷っている
  • 手術が本当に必要か知りたい
  • 今の治療でよいのか不安がある